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2004年8月27日 (金)

『マレーナ』をレンタル

『ドーベルマン』や『ジェヴォーダンの獣』・・・あぁ、それと
『マトリックス』を見て、
同性の私でも、モニカ・ベルッチにはクラクラ~ッとしていたのですが、
そんな興奮を話してた時、

「マレーナは見た?」

と振られ、その言葉に首を振った私に、

「このベルッチはねぇ、、、いいよ」

と私をまた一層、M・ベルッチの魔力(いわゆる“フェロモン”ってヤツ)に引き込ませる事をおっしゃる。

そぅ、『マレーナ』も気になってました。
パッケージとかいい感じじゃないですか。
マレーナ
でも、見もしないのに勝手に作り上げたイメージがあって・・・

「その映画って、少年と年上女のHなラブ話・・・
“女教師なんたら”って感じではなかろうか?(ーー;)」

と聞いてみると、どうやら違うらしい。
少年はただ遠くで見つめてるだけらしい・・・

という事で、(前置きが長くなりましたが)そんなきっかけ話から約2ヶ月後の先週、レンタルしてきました。

戦時中のイタリア・シチリア島が舞台のお話

出征した夫を待つ村一番の美女マレーナ(M・ベルッチ)に恋心を抱いた少年レナートは、彼女とすれ違うだけでドキドキ、遠くで彼女を見ていても動きが止まってしまいます。

その辺は、少年だけではなく全ての男達、この私をも含めて目が釘付けになるんですが、、、

ベルッチってば、なんて美しいの!・・・の一言に尽きます。

レナート以外の男どもは、釘付けになりながらもお下品な言葉を発して私のウットリタイムを邪魔するのですが、
・・・正直私もそんなヤローどもと同等です。

「こりゃ、たまらん!」のです。


・・・さて、
だんだんと少年の想いが高ぶっていき、欲望が爆発して色んな妄想をします。
もぅこの妄想バリエーションの豊富なこと・・・
「はいはい、もういいから・・・^^;」
と言いたくなるほどでした。

マレーナに対する想いが失神?するまでに至った少年をお母さんが悪魔祓いにかける所、
彼女を下品な言葉で罵倒する人々に怒りを感じ、少年が悪戯する所など、

「お笑いなんじゃないの?これ。」とさえ思ってしまいます。

少年の家族もけたたましく賑やかで、昔のイタリアの家庭ってこういう感じだったのかなぁ・・・なんてことも思ったりして。
(個人的には、すぐ引っぱたいて、いつもヒステリックなお父さんがナニゲに好きです。何故だか笑っちゃうのだわ。)

でも、そんなお笑いな少年の初恋物語・・・ではなかったのです。

こんな奥深い人間ドラマだったなんて、、、衝撃でした。
裁判シーンで、ちんちくりんの弁護士が言っていた、

「マレーナの美しさ自体が、罪」

この言葉が全てを物語ってるんでしょうかね・・・?

この時代、女が独りで生きていくにはこんなにも難しいものなのかと思い知らされます。

彼女の外見だけを見て、
下品に「たまんねぇぜ」と笑うだけの本能丸出しな男達
彼女の美しさに嫉妬して、
果てには見るに耐えない過激な行動をとる女達

(男も女もそれぞれ)人間のイヤな部分を見せつつ、その中で翻弄され流されていくマレーナ。

冒頭のイメージ払拭。
これは、その時代に生きた独りの女・マレーナの波乱万丈物語。
見てて息苦しくなる所が多くて、この映画に中って(←あたって)しまいました。

注:大当たり~!の“あたり”じゃなくって、フグに中るの“あたる”。

あたってしまうほどの、この作品。監督は、
『ニューシネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』のジュゼッペ・トルナトーレ。
この2作品プラス『マレーナ』の3作品全てを見ましたが、
それぞれ違った激しい感情が溢れるほどの衝撃を受けました。

(好みで比べてしまうと、3つの中では『海の上のピアニスト』が一番好き・・・かな。)←余談ですね。。


感想を〆ようと思っても、こんな感想でいいのかとモヤモヤしたままなので、マレーナを薦めてくれたお友達(この感想冒頭のリコメンド人)に、この映画の話をしてみました。

・・・私ほど女性の嫉妬心の醜さや、人間の汚い一面などに衝撃は受けてなかったらしく、ただベルッチにウットリしてたとのこと。(いつもだったら、私がこっちのパターンなのに~!)

でも色んな事を教えてくれました。
3年くらい前に上映されたのでうる覚えだそうですが、

<監督のこの映画に込めた思いについて>
①マレーナ=イタリア(つまりイタリアの擬人化)として描いて、「女性の美しさと戦争前のイタリアの良さ(戦争によって真のイタリアは消えた)」を主に伝えたかった
②「女性はもしかしたら、自分もあんな風に誰かに熱く見つめられた事があるかもしれないと思ってほしい」っていう思いも込められていた。


そうか・・・そういう暖かい思いも込められてたのか!と、少し心が救われた気になりました。


マレーナを激しく罵倒する女たちについても、
昔の厳格なカトリックを信じるあまりに「男を誘惑する女」=悪魔・魔女・・・というイタリア人の道徳心・・・その純粋な道徳心から激しくマレーナを嫌ったんじゃないのか?とのこと。

なるほど・・・
そっち(宗教)の事は全く無知なので、そういう事が頭にあると多少はあたったものも中和されるような・・・

映画は人生勉強と誰かが言ってたけれど、この作品は「勉強」なんてもんじゃない。
すっかり飲まれてしまってる。
お陰で感想の仕上げも中々出来ずにいました。

この映画を見た人はどんな事を思ったのだろう?と気にはなるけれど、今は心に残る衝撃を少しでも中和させたいです。

・・・来週は思いっきりおバカな映画をレンタルして気分転換しよう。

【追記】
今までで一番長い感想になりました。。。





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コメント

ヨーロッパが舞台の映画って、すごく好きです(^^)
女の生き方の話も好きです。
・・・となったら、やっぱり見るしかないでしょうって感じですね~。
ajuさんに、一番長い感想を書かせるこの作品、とっても興味があります。

投稿: ともみん | 2004年8月27日 (金) 22:49

ajuさん、初めまして。
だにいさんの所から遊びに来ました。
マレーナは強いんですよね、だから周りの女達に余計嫌われる。
ラストシーンはグッときました。
ハリウッド以前のベルッチの方が色っぽかったような気がします。
また遊びにきます、どうぞ宜しくお願いします♪

投稿: るるる@fab | 2004年8月28日 (土) 08:13

>ともみんさん
ストーリーにまだまだ引きずってます(苦笑)が、町並みや海岸沿いなどの風景が入ったシーンは、とてもキレイでしたよ。
でも、ベルッチには適いませんケド。(笑)

>るるる@fabさん
はじめまして!
この映画を見ていた時は、ちんちくりん弁護士や世間に流されて行くマレーナを見て、「何で流されちゃうの?その美貌で世界を手玉に取ってギャフンと言わせてよ~(T_T)」と滅茶苦茶な事を思ってしまいました・・・
でも、そうですよね、マレーナは本当に芯が強い女性。
私がもし彼女だったら・・・と思うと、あのラストまで行き着くことは出来ないと思いますもの。

るるる@fabさんは、ベルッチにお詳しいですか?
初期のベルッチ作品って、何だかHなタイトルがチラホラあるんですけど・・・もし鑑賞済だったら、どんなもんだったか教えてもらえますか?

あ、こちらこそ、どうぞ宜しくお願いします!
(コメント、どうもありがとうございました)

投稿: aju | 2004年8月28日 (土) 21:52

ajuさん、初めまして^^ TB有難うございました。
それでついでにTB返しもさせてもらいました。

それにしても、M・ベルッチの何と美しいこと・・・
本当に女神みたいな女性ですねぇ。この役ベルッチ以外
では考えられないですよね。殆ど台詞がないのに、彼女の
存在感に圧倒されました。それにホント町並みも綺麗…

この映画観る前は勝手に「男性向き」と思っていましたが
そんなことは~ない。女性が観ても十分堪能できる映画
でしたね^^

投稿: りざふぃ | 2004年11月25日 (木) 09:48

りざふぃさん、コメント&TBありがとうございます!
私も先入観バリバリだったのですが、ホント女性が見ても堪能できる作品でした。
色んな人の感想も知りたいと思ってたので、りざふぃさんのブログに出会えてヨカッタです。(^^)

ベルッチ、美しいですよね・・・大げさな言い方かもしれないけど、「この世にこんな美しい人がいるとは!」と、彼女を見る度にそぅ思ってしまいます。

投稿: aju | 2004年11月25日 (木) 20:38

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