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2004年10月29日 (金)

ルコント監督作品3本を鑑賞す。

「もうちょっと大人になったら見よう」
と思ってから、はや十年(以上)・・・いい大人になりすぎちゃいました
そんな思惑があり、今までこの監督の作品は全て未見でしたが、最近3本チョイスして見てみました。

見たタイトルは・・・

『髪結いの亭主』Le Mari de la coiffeuse(1990年)
『仕立て屋の恋』Monsieur Hire(1989年)
『歓楽通り』Rue des Plaisirs (2002年)

の3本です。

『タンゴ』という作品も見てみたかったのですが、置いてなかった・・・。
1つの記事で、3本分感想をまとめてしまいます。


まず最初に見たのは・・・『髪結いの亭主』

髪結いの亭主

子供の頃からの夢(床屋さんの女性と結婚すること)という夢を実現させた男アントワーヌと、その妻マチルダの愛の物語。

そう、これが登竜門といいますか、なかなか手が出せずにいた作品です。
(これを見ないと他の作品も見れないような気がしたので・・・)

私の周り・・・特に会社のオジサン達・・・が大絶賛してました。
「これって、男の憧れなんだよなぁ」と強く言いながら、軽くあらすじを聞くと、何だか“男性主体”っていう印象を持ったので、絶対ワタシ的にOUTと思ってたのでした。

ところが、見てみますと・・・いやぁ、とんだ勘違いをしておりました。
奥深い!です。
ちょっと引き気味なHシーンはあったりするけれど、映像がキレイだし、男性の願望のみを描いている訳ではなかった。

愛し愛されて、幸せな日々が続く中から生まれる不安感・・・マチルダの行動は究極といいますか、ホント衝撃でした。

********

次に見たのは・・・『仕立て屋の恋』

仕立て屋の恋

極端な潔癖症で前科者、それから・・・町のみんなから嫌われている仕立て屋のイール。
彼が恋焦がれている相手は、向かいに住む女性・アリス。
毎日、毎晩、自分の部屋の窓から彼女を覗いてるだけの日々が続くが、アリスがイールの熱い視線に気づいた時から、皮肉な運命を辿る事になります・・・

あの暗い部屋の中、全く動きもせずアリスを見つめ、雷か何かでイールの姿が浮いてくるシーンはインパクト大で、コワイものがあります。(笑)
主人公は男性だけど、こちらの作品でも女性(アリス)の心情などに注目して見てしまいました。

彼女にはエミールという恋人がいるんですがね、色々・・・あるんですよ。(こんな一言で済ませてしまうのもアレですが・・・)

色々あって、話が展開していくんですけど、ラスト近く、
「初めて喜びを知ったのだから」
と言うイールの姿を見て、切なく、何とも言えない気分になり、
「君を恨んではいない。ただ死ぬほど切ないだけだ」
というセリフを聞いては、哀しい気持ちになりました。

これ、この3作品の中で一番好きかも・・・。

********

そして『仕立て屋』を見た後、間髪置かずに続けて見ちゃったのが、
『歓楽通り』

パリにある娼婦の館で生まれ育ったプチ・ルイは、新しく入った娼婦のマリオンを一目見るなり、彼女を幸せにしようと無償の愛を捧げる。
献身的に尽くし、彼女にとっての幸せ(運命の人)を捜すプチ・ルイ。
一人の男性・ディミトリと出会ったマリオンは一気に恋に落ち、プチ・ルイは心から彼女を応援する。
・・・そして意外な展開へと話が進んでいきます。

このプチ・ルイという男、生々しい感情は一切持たずに、マリオンに尽くし続けます。最後まで。
ディミトリという恋人が出来て、逃避行する2人にくっついて行動を共にし、同じ屋根の下に住んじゃって・・・

「こんなんでいいのか!プチ・ルイよー」

と訴えたくなった。(笑)
そんな彼ってば、アリなの?!・・・などと思ってしまったけれども、最後まで見ていたら、プチ・ルイとマリオンの間にも確固たる“関係”が築き上げられているし、こんなにも徹底して見守り続ける彼はスゴイと思い直しました。(と、共に“せつなさ”とかも感じてしまったり。)

コロコロして・・・ちょっと頭髪が怪しくなってきた感じのプチ・ルイ。
でも、バイクに乗った姿や中盤以降は何だか彼がとてもカッコよい男に見えてしまったのがフシギ。


続けざまに見たお陰で、ちょっとした演出に気づいてしまった。
中盤でルーマニア人に追いかけられたディミトリ達が入った映画館で上映されてた映画が、何やら『仕立て屋』のイールの名前を使ってました。(思わず「おぉー」と少々興奮したりして)


*********
以上、どの作品もオッサンが主人公です。
中年で、外見的にも(ワタシ的には)カッコ良いとか思えない人ばかりなんですけどね、三人三様、みんな魅力ありました。

そんなオッサン達が主人公だけれども、出てくる女性陣も彼ら以上に魅力があってキレイ。
マチルダにアリス、そしてマリオン・・・彼女達、女性の心情も細かに表現しているような気がして、どの作品でも女性陣に注目して見てしまいましたよ。
彼女らの行動や何やら・・・で、内心、色々思う所が沢山ありましたもん。

どれも「愛」がテーマでしたが、
(どれもちょっと普通っぽくない愛?・・・んでも、何が普通なのか?と頭こんがらがったりもしたり)内容がホントに深い・・・。
オマケに音楽も良いし、映像もとてもキレイ・・・。
そしてちょっと笑えるシーンも挿入されたりもして、完璧ハマりましたわ。このパトリス・ルコント監督の作品たちに・・・。

どれも1時間ちょいというキリの良さもあり、一気に(飽きることなく)見れます。
秋の夜長に、こういう映画を見るのってイイかもしれない。。。

他の作品もますます見たくなりました!
「橋の上の娘」とか、「列車に乗った男」など・・・うわー・・・“見たいレンタルリスト”(現在101本)のタイトルが、またまたドット増えてしまいそうです。

【追記】
感想を一応、書き上げましたが、
もっと書きたい所も沢山あったり、思ったことが言葉に出なかったりと、ちと歯がゆいデス。(感想を仕上げるのって、ホント難しい・・・と改めて思いましたです。)





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コメント

ajuさん、こんにちは~^^
なんだかステキな作品チョイスですねー♪
判りますよー、私もね、「うーーん大人になったら」って思いますもの。。
って、一体おまえはいくつ?って感じですが(笑)
でも、ajuさんの感想拝見しててものすごく見たくなりました。
ちょこっと見たい時に良さそうですよね^^
チェックチェック~です♪

投稿: てるみ | 2004年10月30日 (土) 12:23

てるみさん、こんばんは!
ホントにまぁ・・・私も、一体いくつなんだ?って感じの年頃ですが、10年前に見ず、今頃見て良かったと思ってます。
あの頃見ていたら、こんな印象を持たなかったと・・・。
てるみさんが手を出しにくい仏映画だけれども、機会があったら是非見てみて下さいね。(同じ仏映画の『女はみんな…』とは全く別モノと思って下され)
その時は、感想を是非お聞かせ下さいませ~。

投稿: aju | 2004年10月30日 (土) 20:56

おっさんの勝手な妄想・三部作、ですな(笑)。
気持ち悪いけど、私も嫌いじゃないです。
「列車に乗った男」はなかなか面白かったですよ、ぜひ♪

投稿: るるる@fab | 2004年10月31日 (日) 09:17

こんばんは。
「列車に乗った男」、面白そうですよね。(るるるさん、見られてますね!)
早く見たいんですけど・・・ナカナカ空きませんです。^^;

投稿: aju | 2004年10月31日 (日) 22:34

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