『ビハインド・ザ・サン』試写会に行く
またまた昨日行ってきました。
この試写会に当選し、当日が来るまでワクワクして待ち遠しかったデス。
・・・というのは、
(まだ見ていないけれど)見たい見たいと思っていた映画『セントラル・ステーション』や今週公開の『モーターサイクル・ダイアリーズ』のウォルター・サレスの作品ということ。
それから、
『ラブ・アクチュアリー』を見て、ちょっとトキめいてしまった俳優ロドリゴ・サントロが主演しているということ。
ストーリーの方は、あまり知らずに見てしまいました。
1910年、ブラジルの荒涼とした土地に住む2つの家族・・・その2つの家族は長い間、その土地を巡って殺し合いをしている。1人が殺されると、その殺した相手1人の血で贖われる「復讐の掟」の繰り返し・・・
その片方の家族の次男坊である主人公トーニョ(ロドリゴ・サントロ)の兄も殺され、兄が着ていた血染めのシャツが黄色に変わると(この時期も「掟」のひとつ)、兄の復讐をしなければならず、兄を殺した相手に復讐をし、今度は自分が相手家族に狙われる立場となります。
何とも言えないこの2つの家族の確執に、「復讐の掟」、最初のトーニョ達家族がさとうきびを加工して生計を立てているシーンなど、とても重々しい印象ばかりでした。
重く暗い雰囲気の中、
なんにもない風景だけど、
青い空と大地の茶黄色、この色彩がとてもキレイでした。
何気ない風景だけを撮った1シーンや、
トーニョの弟の“坊や”(名前がない)がブランコに乗って空と大地を交互に行き来するシーン、休戦中に出会った旅芸人の女の子クララ(フラヴィア=マルコ・アントニオ)がロープをつたって青空の中くるくる回転を続けるシーンなど、この空と大地を背景にしたシーンが何ともキレイ。
それから、何と言っても
トーニョを演じたロドリゴの表情の数々がとてもインパクト大でした。
・・・なんて引き付けられる表情をするんでしょう。
(この試写会で、完璧に彼にホレてしまったヒイキ目で見てるだけじゃないと思うのだけど)
一番印象に残ったのは、
カセを取ったのに、それでもまだ回り続ける牛2頭を見た彼の表情。
何とも言えないあの表情は、とても印象深かったです。
トーニョの弟“坊や”(ラヴィ=ラモス・ラセルダ)も、可愛くって可愛くって・・・
色んな映画で結構子役びいきをしてしまう私ですが、ここでもやはり目が行ってしまいます。
ところで、名前がない“坊や”に付いた名前“パクー”って、どんな魚から付けた名前なんでしょ?
見過ごしてたのかな、ちょっと気になります。
ラストは「まさか」と思ってもないように進むので、心の中であがいてしまいました、私。
重々しい内容だったけれど、色々な面で見て良かった映画でした。。
【10/7 新宿明治安田生命ホールにて】
『ビハインド・ザ・サン』 オフィシャルサイト
日本語版
海外版
2004.11.6(土)よりロードショー
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コメント
やっと記事アップしました!
一番はじめのTBは
ajuさんとこへって決めてましたよ(*^_^*)
昨年11月末に観た記憶を頼りに感想を書いたので
ぼやけてしまったかも・・・・。
物語の中心にある家族の宿命は
本当にやるせないんですけどね
やっぱり、映像の色がキレイ。
人工の色ではなくて、自然の色ですね。
そしてなによりも
ロドリゴ・サントロですよ!
前半の兄の敵を討つ激しいシーンと
後半の静かな感情の動き(殆ど無言ですよね)
どっちもよかった。
今後の彼に期待ですね!
投稿: FLUFFY | 2005年2月 9日 (水) 19:37
FLUFFYさん、コメントありがとうございます~(^^)
TB・・・うちのブログが一番手ですか!!!
うわーっ、光栄ですっ。
鑑賞可能なリゴリゴ(←個人的愛称)出演作を一通り見終わって思うんですが、この作品、彼の魅力が沢山散りばめられてるような気がします。彼の将来にホント、期待してしまいます!
去年のベスト映画の記事では紹介しきれなかったんですが、この作品、ストーリーと映像にインパクト大な所があったので、私的では上位でしたよ。
DVDが出たら是非とも、もう一度見てみたいです。
投稿: aju | 2005年2月20日 (日) 21:10