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2005年10月19日 (水)

『蝉しぐれ』を観る

蝉しぐれ

昨日観に行ってきました。
観る前から気分が高揚していたワケではないけれど、
上映前にイメージソングの「かざぐるま」が流れ、紫芋あんパンをほおばりながら感極まって涙浮かべてしまう始末。(笑)
必要以上に涙腺が緩みそうだ・・・と少し覚悟を決めて、鑑賞しました。

風景が美しく、一気にこの作品の世界へ引き込まれてしまいました。
主人公の文四郎ら3人組が集う大木や、寺までの長い階段など、
ロケ地探訪をしてみたいなぁと思えるような場所が、いくつもあります。

で、沢山ジーンときてしまうシーンが多くて、
私はもぅ・・・大変でした。(笑)
藩のお家騒動に巻き込まれて
切腹させられる父・助佐衛門を思う文四郎。
謀反人の子として世間から冷ややかな扱いをされ、
それに耐える姿。
文四郎とおふくの淡い恋・・・交わす言葉は少ないけれど、しぐさや表情で伝わってくる相手を思いやる気持ちが感じられて、切なくなります。

一番ジーンとしたのは、
父の遺体を荷車に乗せ、あの坂道まで行きついた所のあたり。
セリフはひとつもないけれど、あの文四郎とおふくの姿はたまらなく良かったです。

それから、文四郎が悪家老の里村に一喝(と言っていいの?)した所は、名シーンですよね。観ていて、熱くなりました。
・・・この時になって初めて、市川染五でヨカッタ、なんて思ったりも。(笑)


ところで、エンドロールで蛭子さんの名前を見かけたのですが、
どこにいたんだろ?
また再びDVDなどで観る時に、蛭子さん探しでもしようかしら・・・
手っ取り早く、どなたか教えて下さると嬉しいです。<(_ _)>

ついでに下らぬことも考えたりしたんですが・・・
今田コージ・・・いや、与之助が加勢に来て、それを断られた時に、彼が弓矢をしょってたので、
「和製レゴラス様が見れるかも」
と変な期待をして、コージの助太刀っぷりを期待してしまいました。
(結局、“天狗仮面”だけだったのだけれど・・・ガクッ。)

また好きな時代劇映画がひとつ増えました。
ステキな日本の風景が見られ、素朴で純粋、温かみや味のある登場人物、心にしみるセリフの数々・・・こういった作品は大好きです。


・・・観る前に心配した通り、照明が点いてから慌ててトイレへ行くと、案の定目が酷かった。(笑)
久しぶりに涙のお持ち帰りをしてしまいました。
帰り道では、電車の中でも思い出しては涙を浮かべ、寝たふりしてやり過ごし・・・自宅へ戻っても余韻が残り、時折涙ジワリという状態が続きました。^^;

原作読みたいなぁ・・・
原作のある映画を観ては、そう思う事が多く、
読みたい本が沢山ありすぎて口だけで終わってしまうかもしれないけれど、原作を読みたいなぁ。。。


監督 : 黒土三男
原作 : 藤沢周平「蝉しぐれ」
出演 : 市川染五郎 木村佳乃 緒形拳 原田美枝子 今田耕司 ふかわりょう
上映時間 : 131分

映画 蝉しぐれ 公式サイト→
http://www.semishigure.jp/top.html





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コメント

ぜひ原作も読んでみてください!僕は映画はまだみてませんが。
藤沢周平の本はどれも文章がきれいで読みやすくて味わい深いですよ。

投稿: ウクレレとりっぷ | 2005年10月19日 (水) 23:26

外国かぶれではないのですが(笑)…あまり日本映画観ないし、小説もあまり読まないのですが、公式サイト観ましたけどとても映像がきれいですね。感動しました。たまには観に行くのも悪くないかも。

投稿: MIMI | 2005年10月20日 (木) 20:58

>ウクレレとりっぷさん
コメントありがとうございます。
映画化された作品はどれも好きなので、いつかはいづれかの原作を読んでみたいと思ってました。
借りたり持っている本が片付いたら、是非とも読んでみます!


>MIMIさん
たまに邦画を観てみるのも、悪くないと思いますよ。
特にこのような時代劇は。
もしかしたら、好き嫌いあるかもしれませんが、機会があったら是非!

投稿: aju | 2005年10月21日 (金) 21:41

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