『ピエロの赤い鼻』をレンタル
原題 : Effroyables jardins / 2003年 / 95分
監督 : ジャン・ベッケル
出演 : ジャック・ヴィユレ , アンドレ・デュソリエ , ブノワ・マジメル , シュザンヌ・フロン
去年見ておこうと思ったまま早1年以上経過・・・(こう思う作品の多いこと!)
やっとこ見てみました。
休日にはピエロに扮して皆を笑わせているジャック。 そんな父にうんざりしている息子に父の古くからの親友アンドレは、彼がなぜピエロになったのか過去の出来事を語り始める・・・
・・・あー、なんで早く見なかったんだろう!
悲しい物語でしたが・・・ただ単にそれだけではないんです。
ちょっとユーモアがあって滑稽な所もあれば、優しい雰囲気もあり・・・うーん、でも、やっぱりメインは重いから余韻もそっち寄りに残りますね。
それでも、
短い時間内(90分前後)とはいえど、見終えた後の満足度はかなり高かったように思えます。
(満足感と言っていいのだろうか・・・いろいろと余韻が残ります。泣いちゃったし。)
ドイツ占領下のフランスの田舎町での出来事。
若かりし頃のジャックとアンドレが、ちょっとした思いつきを後先考えずに実行した結果、本人たち(見ている私も)が思ってもいなかったような顛末が待っていたとは・・・。
あのドイツ兵のおこした行動の“数分の差”がとても皮肉というか何というか・・・胸が痛くなった。
事故に巻き添えになったおじさんのあの決心と、彼の奥さんがその旨を伝える所・・・見ていて苦しかった。
悲劇だけど、優しく温かい雰囲気漂った内容だったので私の中でも印象深かった作品のうちの1つとなりそうです。
ジャンル的には「戦争映画」になるのかしら・・・。
私は「戦争映画(の悲劇)」というよりも「笑う」ということ、冒頭の「笑いは最強の武器」っていう言葉が(妙に)心に残りました。そういったことを話すドイツ兵、人質になった4人と交わす会話やその一連シーンが一番印象深かったです。
タイトルにもなっている『ピエロの赤い鼻』。
過去の回想を見て、とても大切な物だと分かります。
序盤とラストでは、ジャックがつけているそのピエロの赤い鼻の見方がすっかり変わりますね。
ラストに見た赤い鼻が、とても赤く、とても鮮やかに見えてしまいました。
<公式HP>
http://www.wisepolicy.com/effroyables_jardins/
【追記】
出演者チェックは全くしてなかったので、ブノワさん(ブノワ・マジメル)が出ていたのにはビックリでした。
ほとんど泥まみれ姿ばかりだったけど・・・それでも水(泥?)もしたたるイイ男っぷりを拝ませて頂きました。(笑)
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コメント
この映画、先日レンタルしようと思って手に取ったものの、土壇場で何故かやめてしまったんですよ~。
とても良い映画のようですね。
今度絶対借りて観てみます!
投稿: 麻波郎 | 2006年6月13日 (火) 09:51
麻波郎さん、こんばんは~
おぉ~、そうだったのですか!
いい作品でしたよ。
見る人によって思う事は違うかもしれないけれど、私は好きですね・・・これは。
麻波郎さんの映画選択のイメージは、華流(笑)かハリウッド系か(韓流も?)・・・って感じなんですが、仏映画もOKでしたら、是非見て欲しいなぁ。
投稿: aju | 2006年6月14日 (水) 21:57
ajuさん、こんにちは!
TBもさせていただいたのですが、
『Source URL doesn't link to target site
http://coocoo.cocolognifty.com/movie/』
っていうエラーになっちゃうので、
コメントさせていただきますね^^
この記事がupされたとき以来、なんとなく、
このDVDタイトル画像が気になっていたので
わたしも借りてみました!
よかったです、すごく!
最初、見始めたときは、
まさか泣くとは思いませんでした。
それくらい自然にすーーっと泣ける映画ですね。
仏映画のことばの響きもよかったです。
投稿: うきこ | 2006年11月14日 (火) 16:13
うきこさん、こんばんは。
自分が感動して気に入った作品を観て下さった上に、感想を聞かせてもらうほど嬉しいモンはありませんよー!(コメントありがとうございます。)
観てから暫く経つけれど、あの時に涙を流したり思った事などが蘇ってきて、またもう一度観てみたくなりました。
TB、入りません?うー・・ナゼだ?
メッセージもよく分からないですね。(・・?
あ、私の方ではTB禁止等の設定はしていないですよ!
もしかして、この記事のurlを入れちゃったりしてないですよね?・・・違うかなぁ。
ココログ自体の問題かもしれないですね。
謎だ。
投稿: aju | 2006年11月15日 (水) 00:08