『暗いところで待ち合わせ』をレンタル
監督 : 天願大介
出演 : 田中麗奈 , チェン・ボーリン , 岸部一徳 , 佐藤浩市
収録時間 : 130分
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うん、なかなか雰囲気のある作品で私は好きです。
予告を観た時、すっごく見に行きたかったんですが今更の鑑賞になりました。
父を無くして独りぼっちの生活を始めたばかりの盲目の女性ミチル。
彼女の家に忍び込み、存在を気付かれないように共同生活を始めた殺人事件の容疑者アキヒロ。
静かで淡々とした雰囲気の中、(ありえない様な状況下で)ミチルとアキヒロが少しずつ近づいていく様子を見ているのがとても心地よかったというか何と言うか・・・。
サスペンス基調の内容だけれども、そういったサスペンスな部分以外の所が、私はスゴク好きでした。
あの戸棚が揺れて鍋が落ちる所や、ケンカした友人の家に行こうとしたけど躊躇したミチルの手を取ってアキヒロが外を出たシーン。二人の状況や心境が変わるような転換点となるシーンはすごく印象的。
ちょいと必要以上にドキドキしちゃった。
恋愛映画とまでは至らないのだけど、そういう目で観ちゃったところもあったので、妙にドキドキしたりもしました。
最初は半分ずつ、2日で見るつもりだったのだけど、キリをつけられずに最後まで見てしまい、ちょっと寝不足になってしまいました。が、130分という時間を全く感じさせなかった。あっという間に観終えた感アリの、大満足な作品でした。
【追記】
こんなに気に入ってしまった作品だから、乙一さんの原作を読みたい所ですが・・・映画の雰囲気が好きなので、暫くは読まないつもりです。
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コメント
ajuさん、感想をとても楽しみにしていました。
つくづく、ajuさんっていう「映画の友」がいてよかったと思いましたよ。
本当にこの映画を観てよかったっていう方が
まわりにいなかったのです。
ミチルは物理的に、そしてアキヒロは心理的に闇を抱えていたんだと思うんですよね。
そのふたりがどんどん近づいていくさまがとてもよくて、
本当にしみじみと入り込んで観れる映画でした。
私は、劇場で観たので余計なのかもしれませんが、
ajuさんの言うように130分っていう長さをまったく感じませんでしたよね。
原作は、わたしは映画を観終わったあとにすぐに読んでしまいました。
細かい描写がちゃんと文章で説明されているのと
ちょっと映画とは違う設定があったので、
わたしは、映画を先に観て正解だったと思います。
原作を読んだほうがいいか?否か?は、
映画への余韻を楽しみたいのであれば、
読まずにいたほうがいいのかもしれません。
わたしは、ミステリーという部分でも充分に楽しんだくちなので、
原作にもトライしましたが・・^^
(おかげで、その後しばらく乙一にのめりこむことになりました・・)
TBもありがとうございました!
投稿: うきこ | 2007年10月23日 (火) 20:31
うきこさん、コメントありがとうございます!
ここで言うのもナンですが、先日メールを送って良かったなぁと思っております。(もしかしたら、これきりになってしまう可能性もあったのか!と思うと・・・でも、復活してヨカッタ。)
で、この作品ですが、
DVDでも観ることができて満足したけれど、劇場で観ていたなら、またひと味違った印象を持ったかもしれないなぁ。空間が違うから、余韻の浸り具合も違うでしょうし。
>ミチルは物理的に、そしてアキヒロは心理的に闇を抱えていたんだと思うんですよね
そうですね、それがあってのあのタイトルなんだろうなぁと思います。
ちょっと意味深な・・・ステキなタイトルですよね。
原作はですね、やっぱり読むのは止そうと考え直してしまいました。いつかは読もうかなぁとは思ったんですが、この映画の世界だけをただひとつの『暗いところで待ち合わせ』にしたいな・・・と。
多分、こういう考えって損ですよね。(笑)
でも、そう思うほどに思い入れのような物も生まれてしまいましたよ。
話は変わりますが、
今年中に『フラガール』と『ゆれる』を観ようと思ってます。この2作品も、うきこさんと色々語りたいなぁなんて思ってますので、今年はあと最低2つ、TB送りますので・・・よろしくお付き合い下さいね!!
投稿: aju | 2007年10月24日 (水) 02:00