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2007年11月 1日 (木)

『サウスバウンド』を読む

サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)
サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)
サウスバウンド/奥田英朗著

9月に何か読みたいなーと思って手にしたのがこちらでして、映画公開直前だったからか大掛かりな平積み状態の時に購入しました。角川文庫版の上下巻です。

(全て制覇してはいませんが)奥田英朗さんの作品はハズレがないとは思ってるものの、タイトルとあらすじを見ると、「これはどうかな・・・」とちょっと不安。

小学生の男の子が主人公。
彼のお父さんが元過激派で、かなり型破りな人。そんな人だから、家族はこのお父さんに振り回されていて、騒動が絶えない。
ある事件がもとで、東京の自宅を引き払い、南へ・・・沖縄へと移住することになるのだが、そこでも大騒動を繰り広げる・・・。というようなあらすじになります。

何だか“元過激派”というあらすじにあるこの言葉に過剰反応したようで、不安になってしまいました。
でも読み進めて行くうちに、何だか、かなーり型破りなこのお父さんに魅了されちゃいました。
最初は「傍にこういう人がいたら、ちょっと迷惑かなー」なんて思ったのですが、段々とお父さんを知っていくと、とても魅力的な人だと思ってしまうのです。

上巻は「東京編」で、下巻は「沖縄編」となるんですが、どちらも最初は彼らの生活の様子を説明しているので、あまりハマらないんですが、中盤から後半にかけてはどちらも「事件」が起こり、テンポも変わり、読み進めるスピードも変わるので、結構ハマって読んでしまった。

沖縄民話?の英雄をお父さんと重ねているところもいい・・・。

ちょっと視点が違うかもしれないんですが、
私が一番いいなぁと思った所は東京編の最後。
明日は沖縄へ・・・という所。二郎が小学校の同級生とお別れをしたり、悪ガキ中学生と決着をつける所。
二郎と親友達の会話が何だか良かった。
沖縄編の穏やかな人々との交流も良かったけれど、東京編の子供の世界を描いた所は結構読むスピードも上がったし、好きなパートです。

色々な面で、やっぱり裏切らないなぁ、奥田さんの作品って!と、改めて実感しました。


【追記】
東京編を読んでた時は私なりの登場人物イメージがあったんですが、沖縄編からは映画のキャストを頭に浮べながら読んでました。
映画は見ないと思うけど、トヨエツのお父さん役はハマってるかも!と思います。





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コメント

ajuさんも読まれたんですねー!
わたしは、奥田さんの作品の中で
一番最初に読んだのがこの本なんです!
それでいきなりはまってしまったんですよ。

わたしも、映画は観ないと思いますが、
予告で観た時に、トヨエツぴったり!!って思ってしまいました。

わたしのこの本の感想ページ、
参考までに↓にURLリンクはっておきますね^^
すごくはまってしまった割りに、少ししか感想かいてないですが・・。
よかったら、ごらんになってください~。
(ajuさんの感想と似てるかも)

投稿: うきこ | 2007年11月 2日 (金) 21:13

うきこさん、こんばんは。
確か以前、奥田さん作品の話をした時にサウスバウンドをおススメしてくれた記憶があるんですけど、過激派という言葉にちょっと読書意欲をなくしちゃったのでした。(今思うと、バカな判断を下してしまったなぁと思ってマス。^^;)

今度は(確か)うきこさんが一番おススメしていた大金を強盗?する男女の物語(名前忘れました・・・調べなきゃ!)を読みたいなと思ってますよ。

映画を観ていないのにアレですが、
ほんとにトヨエツはお父さん役が似合ってますよねー!
お父さんのセリフの行には自然とトヨエツの声が重なってしまいましたもん。

投稿: aju | 2007年11月 3日 (土) 21:36

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