『きみを想う夜空に』を読む
きみを想う夜空に
ニコラス・スパークス(著) / 雨沢 泰 (翻訳)
今年の初めにあった新聞の書評読んで、ちょっと気になった本だったので図書館で予約し、最近読みました。
久しぶりに読書しました。
しかも恋愛小説です。滅多に読みませんから・・・恋愛ものは。
「冷静と情熱のあいだ」以来です。
まだ見ていない映画『きみに読む物語』の原作者が書いた本です。
陸軍兵士のジョンが休暇中の故郷で出会ったのは大学生でボランティア活動中のサヴァナ。
無二の人と心から互いに愛し合い、そして彼の任期終了を待たずにあの9.11が・・・
雰囲気がとても優しく引き込まれるものがあり、二人の会話もいい。
二人が恋に落ちる所あたりから、自分もその世界に浸っちゃったりして。すれ違いとそのもどかしさもリアルに伝わり、中盤~後半には更にその度合いも強くなった。
そして、最後には2度ほど涙が溢れてしまい、(電車内をメインで読んでいたので)ちょっと大変でした。^^;
主人公のジョンとサヴァナの恋愛だけじゃなく、ジョンと父親の親子関係の様子とその結末も・・・良かったです。最後の方は読んでいて辛くなった所もあったけど、父親が自分の息子に与えた溢れんばかりの愛を思うと、今思い出しただけでも涙が出てしまいそうになります。
同じく、ジョンが示したサヴァナへの愛は切なく哀しいけれど、とても美しい。
(軽いいい方になるけれど)ジョンは・・・いい男だ。
ラストの月夜の下の二人には、もうですね、ぐわぁっ!となってしまうのですよ。涙がぶわぁっと。
結末は美しく切ない・・・けれど、
恋愛小説に不慣れな私であっても、とても満足な一冊でした。
2006年に全米で一番読まれた作品と言われてるそうですが、納得の一冊です。
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