『百万円と苦虫女』を観る
時間が足りないので感想はまた後日。
観に行ってヨカッタ! ・・・個人的には好きな作品です。
友達がいない、不器用な性格の鈴子。
ある事件をきっかけに百万円が貯まったら実家を出て、いろんな町を転々として暮らす。
百万円が貯まったら、また次の町へ・・・ 自分探しの旅 ではなく、 自分を探さない旅 をする鈴子。
彼女が訪れるその町々出会う人々との心の交流を描いた作品。
そんなあらすじを把握しただけで見たけれど、それだけじゃないんですね。
弟の拓也がどうも私は気になって。
拓也は強いな・・・。
それは姉の影響が大なのかもしれないけれど。
姉は姉で、自分を探さない旅をしているけど、彼女も充分強いような気もする。
そういう境遇でどうしようもなく実家を出ていったんだろうけど、転々と旅を続けるのって強くなくちゃ出来ないような気がする。
海、山、そして都会と転々とするのだけど、
2つめの町が一番印象的だった。
桃農家の住込みでアルバイトを始め、桃娘として町おこしの顔になってくれと村中の人々から、やいのやいのと言われる所。・・・段々と村人たちの本音が飛び出してきて、ちょっと怖かった。
怖かったけど、住込み先の桃農家の母と息子(佐々木すみ江とピエール瀧)の優しい二人には、じーんとくるものがあったなぁ。
ストーリーのメインとなる都会での出会いの、森山未來くんも良かった。
今まで全く興味なかったのだけど・・・ちょっと魅かれたりもした。
不器用な二人が次第に寄りそってく姿に、ドキドキ&ほんわ~としてしまったりも。
ラストへの流れは、えーこうなっちゃうの?と最後に向けて・・・どうにかこうにかして戻ってほしいとも思ったけど、こざっぱりした最後の鈴子の表情を見ると、何だかこちらまで清々しい?ような気持ちにもなってしまう。
淡々と・・・不思議に爽やかになってしまう作品でした。
やっぱり蒼井優ちゃんのナチュラルな魅力のせいかな。
最後に流れる主題歌「やわらかくて きもちいい風」も良かったな。
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監督・脚本:タナダユキ
出演:蒼井優、森山未來、ピエール瀧、竹財輝之助、齋藤隆成、笹野高史、佐々木すみ江、
嶋田久作、モロ師岡、石田太郎、キムラ緑子
上映時間:121分
公式サイト
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