『天国はまだ遠く』を読む
タイトル通りですが、去年の秋に観た映画『天国はまだ遠く』の原作本です。
一緒に観に行った人がこの映画を気に入って、原作本を購入したので貸してもらいました。
読み始めれば1~2時間で読めそうな本。
行間にも余裕があってとても読みやすかったです。
仕事や何もかもに疲れた千鶴が自殺をする為に訪れた集落・木津谷の寂れた民宿たむら。
結局は自殺未遂に終わり、数日間民宿たむらで過ごすことになるのだが、自殺を考えるまでに至った彼女の心の傷が、民宿のオーナー田村さんと穏やかな自然の風景によって癒されていく。そんなお話。
映画でも思ったが、やっぱり田村さんってばイイ。
原作と映画(チュート徳井)では外見的イメージが違うけど、どちらもイイです。
この物語の主人公千鶴と同じ田舎体験を作者の瀬尾まい子さんは丹後の地でしたと“あとがき”に書かれていました。
だからかな、細かい描写でその時の思いなどもリアルに伝わり、且つ読んでる方もそれで癒されるような・・・。
千鶴は良い出会いをして、自分の居場所を理解して前へ進んでいった。
いいな・・・。
私自身はまだ何も理解できていなくて無意味にあがいているように思うので、千鶴のように前進していきたいなぁと思ってしまう。
(今、自分自身がネガティブ思考まっさかり状態みたい・・・ちょっとモヤモヤしてますが)
作品自体は心なごませる癒し系作品でした。映画も同様です。
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コメント
わー、これ映画化されていたんですね。
知らなかったです。
徳井ってのがちょっとイメージじゃないですねえ。
ネガティブになっているとき、
その場であがいているだけでも
たいていはそれで何とかなっていくものなんでしょうが、
こんなふうに一歩踏み出していく勇気も欲しかったりしますよね。
ただ、この作品みたいな結果、いい出会いや発見があれば・・
の話ですが。
冒頭の自殺するために・・が決行されちゃったら
元も子もないですから(^-^;
全体に居心地のいい作品でしたよね。
瀬尾さんの作品、好きなものが多いので
また借りてこようと思いました。
ajuさん、遅くなりましたが、今年もよろしくお願いしますo(_ _)o
投稿: うきこ | 2009年1月15日 (木) 07:27
>うきこさん
私も挨拶が大変遅くなってしまいましたが、今年も宜しくお願いします。o(_ _)o
年初から共通して読んだ作品、しかも本!があったと分かって、ちょっと嬉しいです。
そうなんです。映画化されてたんですよ、これ。
結構ですね、徳井の田村さんが良かったんですよー!!
バラエティで見る変な徳井を見ても、ほわ~としちゃう。
原作を知る前だったせいかな。徳井、グッジョブ!という感じでした。
内容は原作を膨らませた部分もあって、映画は映画で良かったですよ。
ところで、うきこさん。
コメントがバッチリ的を得ていてスッキリしました。
>ただ、この作品みたいな結果、いい出会いや発見があれば・・
>の話ですが。
>冒頭の自殺するために・・が決行されちゃったら
>元も子もないですから(^-^;
そうなんですよね。^^;
でも、現実を忘れて癒される。逃避ではあるけど。
自分を主人公に置き換えて、逃避的に受け止めてしまうくらい居心地のいい作品でした。
投稿: aju | 2009年1月19日 (月) 23:17