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2009年4月30日 (木)

『グラン・トリノ』を観る

Grantorino


4月は観たい映画が沢山あって・・・
祝日&レディースディの昨日は「グラン・トリノ」を観に行きました。

期待していた通りの内容。
ラストに向けては、こうなってしまうだろうと分かってはいても、どうしても涙が・・・沢山泣いてしまった。

沢山泣いてしまったけれど、個人的には結末が全てではなかった。
ガンコ爺とモン族の青年、その家族との交流。
反面、すれ違いの多い身内との交流。
「生よりも死を知る」ガンコ爺ウォルトの過去、消せる事のない過去の行い。そして、若い神父さんの存在。

モン族の家族と交流が深まる度にウォルトに心に変化が表れるところに何だか癒されたり。イタリア人の床屋との会話や、タオのお祖母ちゃんとの犬猿的やり取りなど、クスッと笑ってしまう所が多々あったり。

ガンコ爺。息子夫婦に老人ホームを勧められ・・・爆発する寸前のウォルト老の顔がなんとも好きでした。

観終えてから、この作品で俳優業を最後とすることを知りました。まだ監督業の方は最後ではないとはいえど、ダーティ・ハリーを見てトキメキを憶え、数十年・・・スクリーンの上でクリント・イーストウッドを観ることはないのかと思うと、何だか寂しいなぁ・・・。

悲しい結末だけど、優しさが漂う・・・
数年前の「ミリオンダラー・ベイビー」を思い出してしまった。

愛犬デイジーを乗せたグラン・トリノが走る・・・ウォルトの歌声が聞こえてエンドロール。このラストがなんともいえず・・・一番印象深いです。


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原題 : Gran Torino / 117分
監督 : クリント・イーストウッド
出演 : クリント・イーストウッド, コリー・ハードリクト, ブライアン・ヘイリー, ブライアン・ホウ, ジェラルディン・ヒューズ, ドリーマ・ウォーカー, ビー・ヴァン
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コメント

こんばんは!
悲しい結末だけどやさしさが漂う・・・・
ホントにその通りですねぇ〜。
心に染みる良い映画でしたねー。
私も久しぶりに、結構泣いてしまいました!
彼の姿をスクリーンで見れなくなるのは
寂しいですよね〜。
でも、これからも良い作品を作ってくれる期待大です。

投稿: ルナ | 2009年5月 3日 (日) 01:34

>ルナさん
こんばんは!
ホント、染みましたよね・・・まだまだ余韻が残ってます。(穏やかで静かなラストシーンが浮んできます)
御年を考えてしまうと、ちょっと心配もしてしまいますが・・・今後の監督に同じく期待を大きくしてしまいます!

投稿: aju | 2009年5月 4日 (月) 00:19

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» グラン・トリノ [ルナのシネマ缶]
渋い! シブくて、カッコイイ! まるで、彼の生き様のようで 72年型のグラン・トリノが それを象徴しているようで…。 派手なアクションも 高額なCGも有名な俳優も 起用することなく これほど、心に迫る作品を 撮れるなんて・・・・ やはりイーストウッドは すごいです! 妻に先立たれ、息子たちとも疎遠な元軍人の ウォルト(クリント・イーストウッド)は、フォードの工場を引退して以来 単調な生活を送っていた。 そんなある日、愛車グラン・トリノが盗まれそうになったこと... [続きを読む]

受信: 2009年5月 4日 (月) 01:55

» 「グラン・トリノ」すべての人へ…見てください! [シネマ親父の“日々是妄言”]
[クリント・イーストウッド] ブログ村キーワード   クリント・イーストウッド4年ぶりの主演、そして監督作、「グラン・トリノ」(ワーナー・ブラザース)。終焉の時を迎えた男が選択する“人生の幕の降ろし方”に、熱い涙がこぼれます。  妻に先立たれたウォルト(クリント・イーストウッド)は、朝鮮戦争の帰還兵。“頑固で偏屈な年寄り”として2人の息子や、その孫達とも折合いが悪く、1人で単調な日々を過ごしていた。生前、妻から『懺悔をさせてほしい』と依頼され、その為に訪問してくれた神父(クリストファ... [続きを読む]

受信: 2009年5月 4日 (月) 22:48

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