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2010年2月22日 (月)

『ラブリーボーン』を観る

Lovelybones

14歳で殺されてしまった少女が、残された家族や友人たちが立ち直っていく姿を天国から見守り続けるファンタジック・ドラマ。

目玉はキレイな映像・・・と聞いたことがあるけれども、異常者の手によって命を奪われた女の子の話なので、後半の方ではそのキレイな映像が余計残酷さを際立たせてるように感じた。
スージーと同じ立場でいる“仲間”が現れて、皆そろって同じ場所に向かうシーンなんて、特にそう感じてしまった。

単純に、キレイな映像を見せてくれる感動ドラマというようには思えません。

“さまよう魂”のように別の世界から悲しみ嘆く家族を見守る主人公を見ていると辛くなるし、確かにその家族が長い時間を掛けて立ち直っていく様子や、主人公の心残りが叶えられたシーンなどを見るとジーンとするものを感じたはしたけど・・・やっぱり辛いシーンで引きずりすぎてしまったせいか、感動ドラマを観る様な気持ちにはなれませんでした。

因果応報にしてはちょっと甘いように思う犯人の行く末も・・・なんとも。

主人公スージー役のシアーシャ・ローナンは『つぐない』を観た時、ちょこっと先が楽しみな子役だと思ったんですが・・・成長が早い早い。
どんどんキレイな女の子になっていくようで、このままあと3年くらい経ったら、どんな女優さんになるのかな?とまた楽しみが広がります。

多彩な役柄をこなして、観る度に「ナニゲに、好きだなー」と思ってしまうスタンリー・トゥイッチ。
今回は酷い役で、「ナニゲに、好きだなー」とは思う余裕はなかったけど彼のうずき心が覗かせる妙な表情は結構印象深かったです。(怖い・・・)

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監督:ピーター・ジャクソン
原作:アリス・シーボルド
出演:シアーシャ・ローナン,マーク・ウォールバーグ,レイチェル・ワイズ,スーザン・サランドン,スタンリー・トゥイッチ,マイケル・インペリオリ

上映時間 : 135分
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コメント

連投しちゃいました!
なんか、結構つらかったですよね〜。
犯人のラストについては、ちょっと後味が
悪かったような気がしますねぇー。
天罰と言ってもねぇーーーー。
でも、スタンリー・トゥイッチの表情というか
表現は凄かったですよね〜たしかに怖い!

シアーシャ・ローナンは、将来楽しみですよね〜。

投稿: ルナ | 2010年2月23日 (火) 23:56

>ルナさん
連投ありがとうございますっ!
そうなんですよ、ちょっと辛くて涙ばかりしてました。
犯人にはもっともっと天罰を与えてやればよかったのに・・・
なにげに、あっさり目でしたよね・・・

スタンリー・トゥイッチは前回観たのがジュリー&ジュリアの時だったから、役柄が真逆すぎて観ながらジュリーの夫役を思い出してしまい、余計に身震いしちゃいましたよ。^^;

投稿: aju | 2010年2月27日 (土) 23:52

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» 映画『ラブリーボーン』(お薦め度★★★) [erabu]
監督、ピーター=ジャクソン。脚本、フラン=ウォルシュ、フィリッパ=ボウエン、ピー [続きを読む]

受信: 2010年2月23日 (火) 22:45

» ラブリーボーン [ルナのシネマ缶]
あの世とこの世の間の世界から 何もできずに見つめているなんて なんか辛くて切ないなぁ〜 特に犯人がわかっているだけに こっちまでイライラしてしまう。 天国の映像は、幻想的で きれいでした。 スージー・サーモン(シアーシャ・ローナン)は14歳のときに、 近所に住む男からトウモロコシ畑で襲われ殺されてしまう。 彼女は美しく不思議な場所へ辿り着くが、そこから悲しみのため 崩壊していく家族や犯人の行動を見つめ、 何とか自分の思いを伝えようとするのだが・・・・。 スージー・... [続きを読む]

受信: 2010年2月23日 (火) 23:57

» 「ラブリーボーン」え~と、何と申しますか…。 [シネマ親父の“日々是妄言”]
[ラブリーボーン] ブログ村キーワード  世界的大ベストセラーの映画化。しかもスピルバーグが製作総指揮、そんでもって監督はあのピーター・ジャクソン!「ラブリーボーン」(パラマウント ピクチャーズ ジャパン)。これで期待するなって方がムリでしょ?おまけに宣伝であれだけ『泣ける!』って煽られたらね~。  スージー・サーモン(シアーシャ・ローナン)は14歳。父・ジャック(マーク・ウォールバーグ)、母・アビゲイル(レイチェル・ワイズ)、妹、弟の5人家族で仲良く幸せに暮らしていた。或る日... [続きを読む]

受信: 2010年3月 9日 (火) 14:52

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