『ブレイズメス1990』を読む
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毎回「読もうか読むまいか」で躊躇するものの、結局読んでしまうこのシリーズ。
いつもの調子で中盤は理解せぬまま、ほぼ速読(というか流し読み)してしまいました。
新型インフルエンザ(ラクダ)の感染源を探ったり、その対応をメインで進めるのかと思って、最初は読むペースが早かった(面白かった)んだけど、そういう方向へは進まなかったので途中から読む気力が失速してしまいました。
序章で感染源の説明があったけど、それを辿る様子を町医者の親子を主役にして進めてたら面白かったと思うんだけどなぁ・・・
桜宮シリーズでお気に入り登場人物の一人、彦ちゃんの登場で少し読む気力が復活した。けど、医療ドラマ系の内容で読みたかったな。
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「シャイロックの子供たち」を読み終えてすぐ、次の池井戸さん作品を買って読みました。
ハズレないなぁ・・・今回も面白かった。
正義を追い組織を外された銀行員の復讐劇!いわれなき罪を背負い、大手都市銀行管理職を追われたエリート。地方銀行の庶務行員をしていたが、亡き友と己のプライドをかけて、メガバンクの闇に復讐を挑む。 (amazonより)
序盤はちょこっとした事件が続き、次第に陰の存在が浮かんできます。
それが主人公・恋窪さんのかつてのライバルを死に追いやるんですね。
急展開ではないけど、とうとう陰の存在が明るみになって決着がつくんですが、決着がつくところ(ラスト)がちょっとアッサリだったかな。
あと・・・
恋窪さんは元銀行エリートで頭はキレる。
何度も総合職の松木くんに助け舟を出して、危険を回避するスゴイ人なんだけど暴力系はてんでダメ。(当然のことだが)
陰の存在の手下に2~3回ボコボコにされてしまう所は、ちょっと痛々し過ぎー・・・。反撃できたらいいのにと思ったけど、腕っぷしもスゴかったら銀行エリートっぽくないか。
最後の章のやられっぷりは命に支障を来たすほどで、反撃なんかできずにやられ放題。でも、心が強く、不屈の闘志っていうのか、大けがして動けなくても、ライバルの仇を取るために奔走する場面にはジーンときた。
・・・
まだ池井戸さん作品を続けて読もうと思ってます。
次に読む本はまだ買ってませんが、「下町ロケット」にしようか、NHKドラマの時には何が何だかよくわからなかった「鉄の骨」にしようか迷い中です。
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「下町ロケット」を読む前に池井戸さん作品を何作か読もうと思ってたけど、この作品で全作品制覇したくなりました。
池井戸さん作品は、これで2冊目です。
2作目で確信。完全にハマりました。面白いなぁ。
1冊目として読んだ『不祥事』は、会社勤めしている人なら「なんか分かるぞ」的に共感できる作品です。
会社への不満はしょっちゅうだけど、少々愚痴を吐き出したような気分になりましたっけ。
そんな風な読後感を味わえるのかなと思っていたのですが、
内容は、1話完結であるもののちょっと違う。
1つの銀行(支店)を舞台としているから1篇ごとの主人公は違うけど、人間関係は繋がりがあり、最後の方には結構な事件にまで発展してしまう「ミステリー作品」だった。思った以上の展開だったので、それがまた面白かった。
中盤の4話目『シーソーゲーム』の結末から「うわーっ」と声に出し、一気に読み上げてしまった。
この4話目が一番キテレツというか結末が衝撃だったなぁ・・・・
次も銀行モノ作品の文庫本を購入し、読み進めてます。
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だいぶ前に『きみを想う夜空に』を読んであまりにも感動してしまったので、他の作品も読みたいと常々思ってました。
だいぶ年月を挟みましたが今月に2冊目としてコチラを読みました。
冒頭に堂々と「必ず泣いてしまうでしょう」というようなことが書かれていたけれど、『きみを想う夜空に』と比べてしまったせいか、私はちょっと泣けませんでした。
あの展開では泣かない方がおかしいかもしれませんが。
私はあの展開に「そりゃないよ・・・」と思ってしまい、テンションが落ちてしまった。(あの展開が好きではない。)
主人公がジャミーとの純愛を生涯(多分、生涯)貫く所に感動したものの、『きみを想う夜空に』を超えるような感動はなかったので、結局私にとっての一押しはこれかもしれない。
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坂本純平、21歳。
新宿・歌舞伎町のチンピラにしてみんなの人気者。
心酔する兄貴分の命令は何でも聞くし、しゃべり方の真似もする。女はちょっと苦手だが、困っている人を見るとほうっておけない。
そんなアナクロな純平が組長から受けた指令、それは鉄砲玉(暗殺)。決行までの三日間、自由時間を与えられた純平は羽を伸ばし、さまざまな人たちと出会う。
しかしその間、携帯サイトではなんと「純平」に関するスレッドが立ち、ふらちな書き込み合戦が白熱していく──。
久々の奥田さん作品。
いつものように読みやすく、あっという間に読んでしまった。(だから、この作家さんの作品は好き。)
面白い表現するので、乗せられてスイスイ読んでしまう。
ウケたその表現、すぐには出てこないので後で追記しときます。
ただ、読後感はいつもに比べると微妙。
期待してしまった終わり方ではなかったからかな?
結局、何?って少し思ってしまったのだが、最後に書かれていたROM専門の人からのメッセージがテーマだったのかな・・・私には消化不良でした。
でもやっぱり奥田さん作品は面白い。
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9月の台風直撃時、帰宅できずに飛騨高山に延泊することになり、時間潰しとして購入。
小さい本屋だったので自分が読みたいと思う本は1冊もなく、ベストセラー作家さんだからハズレはないだろうと思い選択した1冊です。
(結局その日はTVの台風情報ばかり見て、本は全然読まず。最近読み終えました。)
最初の2編があまりツボではなかったので、この作家さんとは相性悪いのかなと思いながら3編目の「フィッシュストーリー」を読み進めた。
これは面白い。突拍子もない繋がりがあって、不思議で面白い。
フィッシュストーリーで勢いがついたのか、次の4編目「ポテチ」も(ちょっとお涙頂戴系だったけど)面白かった。
でもやっぱり好みというか、相性っていうのがあるのかな。
面白くは思ったけど、人気作家さんだけど、お気に入りの作家さんとまではならないようです。
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この3文字・・・タイトルにギョッとしてしまうし、
表紙も暗い。
だけど、本屋の紹介カードを見て、面白そうだと思ったので買ってみました。
作者の名前が某芸人に似ているので、一瞬その人が作者かと思ってしまった。
この方、今年何かの賞を獲った方だったんですね。(疎くてスミマセン・・・)
ストレス解消系。
どんなトラブルでも、最後は主人公の花咲舞が必ずスカッと爽快にさせて各章が終わります。
「スカッ!と感」がクセになる。読んでて楽しかった。
一番のスカッ!は、コネ入社したお坊ちゃまの回。
最後の章でも再び登場するが、どちらの話もスカッ!とする。
読後は爽快感が残るというよりも、「続編が読みたい」という欲望がフツフツ湧いてきます。
過去2年間ほど金融関係の仕事に就いていたので、現金照合の話とか、地獄の一丁目の話とか、「あぁ・・・わかるわぁ。」と思いながら読んだりも。
・・・今、調べましたが、『下町ロケット』という作品で直木賞を受賞されたんですね。
『下町ロケット』もすごく読みたくなります。
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時は戦国。忍びの無門は伊賀一の腕を誇るも無類の怠け者。女房のお国に稼ぎのなさを咎められ、百文の褒美目当てに他家の伊賀者を殺める。このとき、伊賀攻略を狙う織田信雄軍と百地三太夫率いる伊賀忍び軍団との、壮絶な戦の火蓋が切って落とされた―。破天荒な人物、スリリングな謀略、迫力の戦闘。「天正伊賀の乱」を背景に、全く新しい歴史小説の到来を宣言した圧倒的快作。
読書欲が生じたので、ハズレはないでしょう的に選んだこの本を温泉地へ持って行って読みました。
『小太郎の左腕』『のぼうの城』の和田竜さんの作品です。
この2作品同様に面白かった。
最初からテンポいいですもん。
時代小説なのに読みやすいから、一気読み出来ちゃいます。
ほぼ無敵な忍者が主人公なので非現実的感があり、関節外しとか何でもありっぽい所がマンガを読んでるようで面白く、和田竜作品の中では一番好きな作品かもしれません。(小太郎も、のぼうも、それぞれ面白いけれども。)
無敵な主人公は忍びっぷりはカッコいいのだけど恋女房のお国には頭が上がらず、そこら辺の描写・・・お国に会う時は一気に老けちゃったり、話す言葉もよそよそしい敬語だったりする所がツボでした。カワイイというか笑える。
私が購入したのは文庫版だったのですが、その巻末に児玉清さんの解説が載ってます。
児玉さんも和田さん作品が大好きなようで、文面を見るだけでも彼の興奮が伝わってきました。
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100ページほど読んでおきながら、1年くらい放置。
前記事「アリアドネ」を読んだ後に放置していたコレを思い出しました。
海堂さんの作品は、(私の場合)白鳥・田口シリーズと同じく前半はあまり波風ないし状況説明が多いのでダラダラ読みなってしまい、途中で放置し易いんですね。
でも中盤から後半にかけて面白くなる(引き込まれる)ので、残りは1日で一気読み。
全作品を制覇していないけれども、登場人物の係わり合い具合が海堂さん作品の中で一番インパクトある内容でした。前半、もっと真面目に読んでおけばよかった・・・
それにしても、あの真実はキツイな。
この螺鈿迷宮の後、天馬君が登場する本はあるのだろうか?
彼が立派なお医者さんになるのかどうか気になってくる。。
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